おばちゃんと二人三脚

おばちゃんと二人三脚

おばちゃんとさくらが一緒に遊んだり運動したり勉強したりしてきた記録です~アルツハイマーの新しい治療法「リコード法」を始めました~

”なんでもいいよ”がだめみたい

今日おばちゃんのあしをみるとひどくはれていてびっくり。こんなにはれてるのを見るのは何年かぶり。押すといたがるし、なにが原因なんだろうっておもいながらあしをもんであげました。義理叔父にきくと前からはれてたっていうけど、こんだけはれてたらさくらもきづくんじゃないのかな。靴下を履いていることが多いのできづけなかったのかもしれないけど。あまりあるかなくなったこととも関係あるのかなあ・・・

ここ最近めっきりあるくちからがおちたのは事実。認知症が進行すると運動面にも影響がでるってきくと、おばちゃんのそれも認知症と関係があるのかも。
義理叔父から病院にいくのも車いすになってしまったとかいうはなしをきくと、おばちゃんの体力のおとろえを実感して、さくらもいっしょにがんばってきたので責任を感じてしまいます・・・
でも、リコード法では、運動も重要な要素なので、できるだけ体力の低下を防止することは大切。そういった意味でもおばちゃんには体をしっかりうごかしてほしいのです。

今日もとりあえずうごけるところはいっぱいうごいてもらいました。週末までどうなってるか心配。


今日はおばちゃんと野菜の名前をできるだけいっぱいいってもらうという課題に挑戦。
「まず、ひとつめ。野菜の名前を何でもいいからいってみて。」

「あさがお」?
ほかはなかなかでてきません。「なにもおもいつかないわ」って、自分でも不思議なかおをしています。

そしてなぜか、”あ”ではじまる野菜をいっしょうけんめいかんがえています。
”あ”じゃなくていいよっていうんだけどなかなかでてこない。なんでもいいよっていうんだけど、ますますだめ。
しかたないので、

「とま・・・」

「とまと!」
「たまね・・・」

「たまねぎ!」

ほとんどさくらがいってるんだけどね。いっしょに野菜のなまえをいっていきました。
おばちゃんの場合、なぜかしりとりのようになってしまう。
なんでもいいよっていうのがかえってむずかしいみたい。自然なながれだとぱっとでたりするんだけど。
”トレーナー”ってことばだけは連呼するんです。”とれーなー”ってなんなのいったい・・・

 

おばちゃんがもう少ししっかりしてた時は都道府県をいってもらったりもしてました。おばちゃんのおとうさんは九州のほうだから、九州にある県をがんばっていってもらったり。
「ここ昔いったことあるね」とかいうはなしでいろいろふくらませたいなって当時はおもっていたんですが、残念ながらおばちゃんはいったことがあるのかあまりおぼえておらず、なかなかはなしがふくらみませんでした。

ただおばちゃんからいわせると、さくらはあんまり口数が多くないから、おばちゃんと合うんだって。
それでも、おばちゃんから、はなしをしてくれることもあって・・・

おばちゃんのはなしはいつもとつぜん、みゃくらくなし。
うそかほんとかわからないですが、さくらの親戚のはなし。
そのひとは根っからのあそびにんで、ばくちがだいすき。おかあさんが亡くなった日もパチンコにいっていて、死に目にあえずに、帰りに友達からそのしらせを聞いたんだって。わたしたちの血すじはそんなんだよって。
なぜおばちゃんはそんなはなしをしたのかわからないけど、そのはなしはいっかいぽっきり。さくらはパチンコやらないし、おばちゃんはおこづかいをあげる方だし。その血はだんだん薄まってきてるみたい。さくらしってるよ、おばちゃんがおとうとにパチンコするお金をときどきわたしてたのを。

おばちゃんはときどきこんなかわったはなしをしてくれます。