おばちゃんと二人三脚

おばちゃんと二人三脚

おばちゃんとさくらが一緒に遊んだり運動したり勉強したりしてきた記録です~アルツハイマーの新しい治療法「リコード法」を始めました~

測定器

先日頼んでいたケトン値の測定器がようやく家に届きました。説明書を見ると、全部韓国語・・・あれやこれや触りましたがいまいちよくわかりません。血をとるため針を刺す道具があるのですが、ワンタッチで針を捨てれるような絵がかいてあるんだけどどうやってもワンタッチで針が外れそうにないし。Youtubeの動画を見てようやくイメージはわいたけど、どうも付属の用紙だけでは血糖値だけしか図れないような気がしました(あとでやっぱり、ケトン値を図るには別に用紙が必要なことが発覚)。使いこなす自信はないまま・・・箱にしまいました。
とりあえず、ケトンを図れる用紙を注文しなおそう。

 

おばちゃんの家に歯医者が来て歯を見てもらったんだけど、どうも入れ歯がこわれていて作り直さないといけないみたい。前歯がぐらぐらしてるのでもしかしたら抜かれるかも・・・すぐに治ると思っていたのでさくらも残念。はやく入れ歯ができて、すーすー息の抜けないようなしっかりした声を聞かせてください。
今日はさくらが作ったサプリジュースをおばちゃんに飲んでもらいました。なぜかわからないけど、コップの飲み口を一回ずつ変えるおばちゃん。
「今度はこっちからでいい?」ってさくらにきくんだけど、どっちでもいいよと思いながら、「いいよ」って。さすがに柄に近い部分から飲もうとしたときは手首が苦しそうだったから、「真ん中から飲んで」って言ったけど
そしたらさっきまでやっていた計算プリントの影響で飲んだ回数で足し算しそうになったから、「10口で飲もうか。イチ、ニ・・・」なんて話を変えました。
まずいジュースを飲ませてごめんね、もっとよくなってほしいな。

本当の苦しみ

さくらがリコード法をはじめてからの、本当の苦しみ。それは・・・
おばちゃんと一緒に計算プリントをやっているんだけど、そこにいつも日付をうっています。それをみると、おばちゃんのそのときの様子がわかります。3月いっぱいは間違いもなく、数字もしっかり書いていた。しかし、4月後半から数字のかきかたに明らかに乱れがでてきておりいままでになかった間違いがでるようになった。同じ頃、足も腫れだし、立ち上がったり歩くこともだんだんと難しくなってきた。
その時期がちょうどリコード法を開始した時期と一致するのです。それの事実がさくらを一番苦しめています。
いままでにも少しずつ低下していたのがここにきてぐっと悪くなってしまいました。リコード法を始めたのはそもそもその低下を食い止めるはずだったのに、一層悪くなってしまった・・・その事実がさくらに重くのしかかっています。さくらの中にある一線を、さくらが絶対超えてほしくないと思っていた一線をおばちゃんは越えてしまった・・・
もし医者の指示のもとにリコード法を行っていたらその医者にその原因を相談したり対策をしてもらったりできるでしょう。
でも、現実は、さくらが考えるしかなく、その責任や対応も自分で判断しなければなりません。人の命を背負い込むような苦しみが襲ってきます。正直、夜も寝れないくらい苦しいときもあります。
ときどき、もしリコード法を始めなかったらどうなっていたのだろうと考えるときがあります。でも、そればかりは分かりません。この世に、「もし」という世界がないのですから。
ただ確かなのは、このまま終わってしまったら、さくらは自分を一生責めると思います。

落書き

リコード法を始めてからようやく4か月。いろいろな問題をかかえながらもなんとか家での生活をもちこたえています。
じつは2週間ほど前からサプリをアルファGPCからシチコリンに変えてみたんだけど、どういうわけかそれから足取りがすこし軽いんです。
たまたまかもしれませんが、すこしの改善がさくらの心を慰めてくれます。いままでずっと得意の計算がついにできなくなっていくのが悲しかったから。
ときどきね、さくらが傷つくのがつらいから、悪いと思ってるんだけど、おばちゃんに無理強いしてしまいます。さくらの名前がなかなか書けなかったときも、見本を見せたり、二人馬織みたいに後ろから鉛筆もっていっしょにかいたり、なんとかさくらの名前を書いてもらおうと悪戦苦闘。
でも、どちらかというと、おばちゃんのためというより、さくらがつらすぎるから、そこから目をそらせたくて、「どうか今日だけは名前を書いてほしい」って、そんな気持ちがさくらをそうさせるみたい。
おばちゃんにはひとつの傾向があるみたい。目から入る情報でなにかをしようとすると間違うことが多いです。たぶん、おばちゃんの頭の中の働きの悪くなったシステムが働くのかな。もしかしたら別の回路をつかえたとさっきできなかったことがなぜかできたりしているのかもしれません。
とっても不思議な頭の世界・・・
おばちゃんのそばの小さな机の上にさくらが買ってあげたメモ帳があるんだけど、なぜか「鯵(あじ)」という漢字がふり仮名つきで書かれています。
もちろん書いた理由はだれにもわかりません。おばちゃん自身もわからない。
帰り際いつも、さくらが次いつ来るか予定を書いたメモを机の上に貼っておくんだけど、そこにもおばちゃん、花の絵を書いたり、なぜか字をなぞってみたり、けっこう落書きが好きみたい。
でも、さくら、ときどきいつも捨ててるそのメモに落書きがそえられているとそっと持って帰っているんです。なぜか捨てれなくて。
でも最近書いてくれないのでそれがちょっとやっぱりさみしいのです。

暗算

おばちゃんの家に行くのは10日ぶり。夜の失禁でシーツをぬらすことで義理叔父が不平を言うことが多く、ずっと気になっていたので、横漏れに強いタイプのパンツ型オムツを買ってもっていきました。義理叔父に最近の夜の様子をきくと、ケアマネが10回分を吸収できるパットを持ってきてくれたらしく、それが功を奏したのかシーツをぬらすことがだいぶんとましになったそうな。さすがに10回吸収できるパットはかなりごつかった。ただそれでも寝間着はぬらしてしまうのでまだ横漏れがあるんだろうな。一応の解決?はついたみたいなのでひとまず様子見です。
今日はおばちゃんと暗算をしたんだけど、繰りあがり・繰りさがりがある問題になると間違いを連発。言葉が出にくいとなんでも「トレーナー」という「トレーナー」病が今日はおさまっていると思ったら、今度は得意の計算力が低下・・・
(さくら)「93引く7は?」

(おばちゃん)「87?違う違う。」

       「88?」

       「えっ?89?」

       「84?」

       「82?」

うまく正解をよけていきます。指でなんども宙にむかって見えない数字を書きながら、なんとか答えを導こうとがんばってるんだけどことごとく不正解。「わたしだめね」って、おばちゃん。ちょっとかわいそうになっちゃいました。
さくら、おばちゃんの膝の上をなぞる指を押さえて「頭だけでやろう」っていうと、不思議なことに最後の最後に正解をだしてくれました。

そんなわけで最後は笑顔で終われました。

 

データー集め

認知症の遺伝子検査のキットが送られてきました。本当は医者に検査してもらった方がいいらしいんだけど、説明とか面倒だし連れ出すのも一苦労。
どの程度役に立つか分からないけど、簡単にできるのは気に入ったので試してみます。
あとはケトンをはかるための機器を注文中。リコード法ではマイルドケトーシスがいいんだって。あんまりよくわかってないけどそれを図れるらしい。
リコード法ではデーターが大切。だからデーター集めもやらないといけないんだけどそれがなかなかね。
さっき、アボカドを味噌汁にいれると里芋みたいでおいしいという記事をネットで発見。これはやってみないと。

 

お盆だけに・・・

盆休み。さくらもおばちゃんに会うのをちょっとあけることにしました。お盆なので息子さん家族がくるだろうからじゃましたくなかったし。
さくらも、あいだを空けることで見えるものもあると思ったから。
息子さんが家にも訪ねてきたらしく、「調子がいいみたい。サプリメントを飲んでるからだと思う」っていってくれたみたい。
さくら、ちょっとひねくれているから、おばちゃんがよくなってると思っていないし、それがサプリのおかげだともまだ信じていないんだけど、それでもサプリ摂取に反対ではなさそうなので、それはちょっとうれしかった。
そういえばこの前おばちゃんのところにいったとき、おばちゃんが突然、「おばあさんがこっち見てる」っていいだしたから。お盆だけに・・・いやいや、お盆にちょっとそんな怖いこといわないでって。
おばちゃん、押し入れのほうを見てたから、たぶん、そこにあった白いビニール袋が白髪のおばあさんに見えたのかなあ。そうでないと怖すぎるんだけど。

ベターを目指して

いったいどれくらいのひとが日本でリコード法をしているのかな。リコード法サプリメントの摂取や適切な食事、運動、良質な睡眠や脳トレなどさまざまな方法でアルツハイマー病の克服を目指すものなんだけど。
「サプリ飲んでない・・・」といって悩んでいる人も多いのかなあ。さくらは義理叔父まかせで手が出せないから、以前も「これ飲ませてね」ってサプリを渡して、1週間後まるごとそのまま返ってきた時があって、すごくつらかった。サプリはリコード法の一部だけど無視できない部分。飲んでくれてないってしったときの失望感とストレスでかなり自分を追い込んじゃった。
でも考えたんだ。ベストじゃなくベターを目指そうって。サプリも多くなれば1日60粒を超える。4回に分けても1回15粒。自分でも飲みたくないものを人にやらせるということ自体むちゃだと思った。それも人から押し付けられて。
もう割り切った。苦しいことは一度にしちゃおう。1日分を全部ミキサーにかけて1回で飲んでもらった。まずいよ。さくらも飲んだけど、なんか頭に血が上る感じもした。
でも吐くほどじゃない。おばちゃんは現に飲んでるし。効果が半減?飲まないよりましじゃない。そう思うようにした。
休肝日も決めないことにした。飲んだ日だけカレンダーに〇をつけて。1か月で20回ものんでたら、よくがんばったって思うようにした。
サプリを飲んでくれないことで悩むなんてばからしい気もしてきた。サプリが効かないことで悩みたい。

そう考えるようになってから大分と楽になりました。