おばちゃんと二人三脚

おばちゃんと二人三脚

おばちゃんとさくらが一緒に遊んだり運動したり勉強したりしてきた記録です~アルツハイマーの新しい治療法「リコード法」を始めました~

さくらの気持ち

優しさの残滓

おばちゃんのいまを思って。おばちゃんが昔おくってくれた贈り物をながめながら、昔の何気ない出来事が夢のようだねって。そういわれて、胸がしめつけられる気持ちがした。うちの家にはおばちゃんの優しさの残滓がたくさんちらばっています。

やっぱりこたえる

しかし、なんで医者の言葉ってこんなに響くんだろ。だいぶ、わるくなりましたね。施設考えておいた方がいいですよ。普通のこの言葉も、やっぱり現実に引き戻されるのか、かなりこたえる。義理叔父の、もうだめなのかなという言葉に追い打ちされてさらに追い…

認知症ですねって

認知症ですねって、 そんな一言で納得するほどものわかりよくないです ほかのひとがおもうほど、人生を簡単にわりきれないんです 思い出を作るより、もっと楽しく生きてみたい 悔し涙なんかじゃなく、うれし涙で濡らてみたい 最後の言葉は、あなたらしいあな…

さくらって子しってる?

おばちゃん、さくらって子知ってる? おばちゃんの妹の子供だよ。 おばちゃんのとこにいっつもきてさ、話をしにきてた子だよ。 一緒に運動したり、勉強したり、工作しにきてた子だよ。 おばちゃんが、大好きな小さな子供のことを話ししてくれた子だよ。 おば…

愚直なおばちゃん

おばちゃんの足を押さえたさくらの手を、おもいっきり蹴ってといった蹴ってくれて。おばちゃんの両手をもって、体を起こしてっていったら、なんども起こしてくれて。 しんどいと思うのに何度もやってくれるおばちゃんをみていると、さくらはもうやめようって…

忘れさせて

悲しいことなら忘れさせて。 楽しいことは奪わないで。 嫌いな言葉は忘れさせて。 すてきな言葉は何度も言わせて。

死の恐怖

けっきょくさ、今の自分って、死の恐怖におびえているんだと思う。 目前にあるかもしれない死に対して、自分の無力さを嘆きとまどっている。それが今のさくらの心境だと感じている。 感じているというのは、いまのさくらの感じている重荷を背負ったままの虚…

やっぱり苦しい

最近は週に4回ほどおばちゃんにあっているんだけど。自分でいろんなこと考えちゃって、苦しくなる。タイムリミットがこわい。 おばちゃんの寿命?義理叔父がもうすぐあの世にいくかも。調子が良くても、これがせいいっぱいじゃないの?調子が悪かったら、こ…

成長期

つぎ会う時はどうなってるのだろう。いつも不安。 種をまいてあとは見守るだけ。 83歳のおばちゃんは、さくらにとって成長期です。

お願い

認知症でくやしい思いをしてきたから。 認知症ってよくなるってとこ、さくらに見せてください。 何歳になっても。 どんなに認知症が進んでいても。 医者から見放されていても。 社会が治らないっていっても。 おおくの家族があきらめていても。 さくらからの…

ちょっとだけ夢を見て

ちょっとだけ夢を見て。 人の人生を壊してしまって。 すべてが終わった。 そんな気持ち。

気づいているんだ

さくら、気づいているんだ。 おばちゃん、さくらの名前呼んでくれるけど、 さくらのこと、ほんとは誰だか分かってないんだってこと。

なんかむなしい

おばちゃんとなかなか意思疎通がうまくいかないのがはがゆいね。さくら、質問してるわけじゃないのに、おばちゃん、答えを必死に探してる。そのすがたがね、いつもかなしいよ。 なんでリコード法をはじめようとおもったんだろう。未練かな。おばちゃんに、も…

これからもずっと信じてるね

おばちゃんが認知症になって、さくら、いままでの平凡な毎日がいかに大切かってわかったよ。 おばちゃんが病気になったことが、さくらに残された日々をもっと大切に生きようと教えてくれた。 しんどいときも多かったけど、いっしょに頑張ってきたね。 おばち…

たった一年前

ふと自分の部屋にある、おばちゃんとした計算プリントが目に入った。しっかりした字で満点である。日付を見るとちょうど一年前。たった一年前である。 今は同じプリントだが、間違えることも多く数字の形も大きく乱れている。 今年の最初におばちゃんの家に…

意味のないことなんだろうか

ブレデセンと立場の近いミヒャエル・ネールス博士の本の一節に次のような文章がある。「この治療は、主治医や介護者、家族が患者を支えず、治療の邪魔をするようなことがあったら、失敗に終わる可能性もある」「患者の家族や友人のなかにはこれを信用せず、…

ブレデセンに会ったら

今日の新発見。おばちゃんの手がさくらと同じ大きさだということ。握る力がすごく強いこと。おばちゃんはなにか伝えようとしていっしょうけんめいはなししてくれるんだけど、なにをいいたいのかよくわからない。それがすごくさみしくて、つらい。そういえば…

残酷な病気

とりあえず歯磨きの件はケアマネに話しました。ヘルパーのフォローと定期的な歯科検診があるとのことで、まあ完全ではないけど、最低限の体制はつくってくれたかんじです。義理叔父に歯を磨いてもらうことは、ヘルパーさんからうまくお願いしてもらうことに…

本当の苦しみ

さくらがリコード法をはじめてからの、本当の苦しみ。それは・・・おばちゃんと一緒に計算プリントをやっているんだけど、そこにいつも日付をうっています。それをみると、おばちゃんのそのときの様子がわかります。3月いっぱいは間違いもなく、数字もしっ…

忘れない

忘れないために。おばちゃんのすぐ横で、義理叔父が電話をして大きな声で、「ぼけてしかたない」「もうすぐ施設いれるわ」って話してた。おばちゃんが何を話しているのか分からないことをいいことに。絶対忘れない。あんたが死んでも。人ってこんなに下品に…

認知症の嫌いなところ

認知症の嫌いなところ。調子がいいときもあれば、悪い時もある。その繰り返し。調子がいいとこっちもうれしいし、がんばったことが少し報われたような気がする。でもベクトルは下向き。調子のいい時に目を奪われていると、ある時、前より悪くなっていること…

心がついていかない

おばちゃんの認知症の進行スピードが今年に入ってすごく早い。さくらも早すぎてうまくうけいれられないでいます。話す内容がぜんぜんばらばらで、頭の中がぐちゃぐちゃにかきまわされたようなそんな感じです。単語もでてきません。この6年はゆっくり進行し…

おばちゃんが忘れても

今日もおばちゃんとお話しした。 おばちゃんに自分のことを話してもらった。 お仕事のこと、学校時代のこと、親のこと・・・思ったより話してくれた。自分の親の名前も忘れてなかった。最後は覚醒が落ちて、眠そうだったけど・・・おばちゃんが忘れても、さ…

写真

今日はおばちゃんとさくら、誕生日のための恒例の写真をとりました。 写真を初めてとったのが80歳の誕生日だからあれから3年だね。だいぶん、いろいろかわっちゃったね。さくらもおばちゃんも。今年はさすがにちょっとつらいよ。さくらも目をそらせないほ…

悩みはまとまってやってくるみたい

さくらがおばちゃんのために、毎月買いに行ってるのは、長居駅の近くにある「六志」というお店の米粉パンです。最初は、グルテン=小麦とおもってたので、米粉100%ってきいて、グルテンフリーだって思ってたんですけど、グルテン=小麦ではないんですっ…

認知症ってなんですか

このまえ、おかあさんたちがおばちゃんにひさしぶりにあいにいってね。はなしはとんちんかんだけど、かおはしっかりしていたわだって。そういってくれると、さくらもうれしい。でも、リコード法ってもっと根本のほうからすこしずつかえていくようなものだか…

しかってね

このまえのリコード法の放送でもすすめてたよね。筋トレ。おばちゃんとの筋トレはリコード法を知るずっと前からしています。そもそも、最初は、認知症はしかたないから、せめてからだはうごけるようにしとこうというところからスタートしたのです。だから正…

論より証拠

さくらがへやにはいると、おばちゃんテレビ見ていた。目はしっかりしている感じ。「こんばんわ」ってあいさつしたら、おばちゃん、テレビでプロ野球を見ながら、 「さくらがいないかさがしてたんだよ」だって。いやいや、いてたらおかしいし。 今日はおばち…

おばちゃんのかわりに

かえったら、前に通販で頼んでいた別の米粉パンが家にとどいていて、思ったより早かったのでびっくり。冷凍にされていて、真空パックでぺっちゃんこ。思ってたより小さいし。 解凍したけど、あまりふくまらないなあ。とりあえず焼いてみて試食。・・・焼いた…

ひきょうなんです

おばちゃんもだいぶんとあるくちからがおちました。はじめておばちゃんと外をあるいたときは、なにももたずにあるいたりもしたんだけど・・・それから5年、いまは家の前をでるのでせいいっぱいになってしまいました。 それでもさくらはあきらめずにシルバー…