ブレデセンに会ったら
今日の新発見。おばちゃんの手がさくらと同じ大きさだということ。握る力がすごく強いこと。
おばちゃんはなにか伝えようとしていっしょうけんめいはなししてくれるんだけど、なにをいいたいのかよくわからない。
それがすごくさみしくて、つらい。
そういえば、最近、さくら、おばちゃんの手を握ることが増えたみたい。なんでだろう。
なんか、もうすぐ戻ってこれないところにいってしまうような気がもしかしたら、さくら、感じてるのかもしれないね。
リコード法って、やっぱり新しい治療法なんだよね。
もし、ブレデセンに会ったらなんていうんだろう。「新しい治療法をみつけてくれて、ありがとう」なんていうのかな。
でもね、「遅すぎるよ」っていっちゃいそう。これが本当の気持ち。
せめて1年、できれば2年、欲を言えば3年、早ければよかった。
去年と今年が落ち方が大きくて、一番つらいよ。
くやしいなあ。たった数年なのに。
でも、さくらがもっとがんばって、もっとおばちゃんの能力を保つことができてたら、こんなことにならなかったのだろうね。
もっと勉強して、もっといろいろためして、もっとねばりづよくやってたら・・・
いろいろあったのにね、認知症に効く食べ物とかいろいろ。
結局、さくら、がんばったつもりで、おばちゃんのために何もできなかったみたい。
いつかおばちゃんと別れるときいう言葉は、「ありがとう」と「ごめんね」しか思い浮かばないよ。