発症
2012年の秋ごろ、「おばちゃん、なんかおかしい」と母。
おばちゃんが少し前のことを何一つ覚えていないことに気づいたらしい。
これは一大事と病院に連れていくと、「アルツハイマー型認知症ですね」と医者から言われたとのこと。
付き添いのおばちゃんの妹がいうには、このときの医者の態度がずいぶん冷たかったらしく、「こちらは命がけなのにずいぶん簡単にいうのね」と怒っていたことを覚えています。
ちなみに、母は3人姉妹で、一番上がおばちゃんで、母は一番下。付き添いに行ったのは真ん中でした。
このときから、家族会議などずいぶん開いたといいます。
おばちゃん本人への告知は結局行われませんでした。
医者に診断を受けて、はじめてアルツハイマーだってわかったんだけど、シグナルはいろいろだしてたんだよね。当時、ぜんぜん気づけなかった。ごめんなさい。
さくらをみて、「やあ」とうれしそうな顔をして自分の子供と間違ったとき
さくらへの手紙が、いつもくれる雑誌の中に無造作に挟まっていることに気づいたとき
電話をくれなくなったとき
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おばちゃんは知らないけど、みんな、歯ぎしりしてくやしがったんだよ。