おばちゃんと二人三脚

おばちゃんと二人三脚

おばちゃんとさくらが一緒に遊んだり運動したり勉強したりしてきた記録です~アルツハイマーの新しい治療法「リコード法」を始めました~

きょうはきまぐれ

さくらがおばちゃんをみるとなぜかきょとんとしています。

おばちゃんのかおをじっとみつめているとようやくさくらとわかってくれた。
今日のおばちゃんはちょっと不調みたい。
おばちゃんのはなしはいまいちよくわからないのもいつもどおり。
さくらがテーブルの上に置いたビニール袋をみながら、「4つあしのトレーナーが・・・」とかなんとかいって。
おばちゃんがさくらにはなしをしようとしても、さくらにはなにをつたえたいのかがわからず、おばちゃんもなにかおかしいとかんじて「ちがうの」とはなすのをやめてしまいます。おばちゃんが認知症になってからは、こんなことのくりかえしです。

 

サプリ入りのジュースをのんだときにカレンダーにしるしをつけているんだけど、昨日のぶんがバツになっています。どうしたのかなと思って、冷蔵庫を開けると、サプリ入りのジュースがそのままのこっていた。義理叔父にきいてみると、昨日はいらないといってのまなかったらしい。
おばちゃんからサプリ入りのジュースを拒否してのまなかったのは、この1か月ではじめてのこと。
「ああ・・・またもとにもどるのかなあ」とすこし落ち込みつつも、今日のぶんのジュースをつくっておばちゃんにわたして。おばちゃんもちょっといやいやながらもぜんぶのんでくれました。どうも酸味がつよくなってしまうので、それがのみにくいみたい。
せっかく習慣づいたのかと思ってただけにまたなやみのたねがふえそうです。最低限、さくらが週3回はのませることができるのでなんとかしんどいですがこれでのりこえようとおもっています。
しかし、さくらの買ってきた1か月前のオレンジジュースがまだのこっていたので、さすがに捨てました。くさりはしていないだろうけれど、やっぱりきになるので。義理叔父、けちなのでなんでものこすんです。ただ、くちにいれるものはやっぱりむり。ぜんぶ、台所に流しときました。

 

おばちゃんにはジュースをのまないとだめだということをなんどもはなししました。そうだねっていいながらあっけらかんとわらっております。
さくらもむだかもしれないけれどいちおうなんどもはなしておきました。すこしでも、きおくのかたすみでもひっかかってくれないかなとおもって。
きょうのことは、おばちゃんのきまぐれ。きっとあしたからはのんでくれるはず。さくらはそう期待しています。
そういえばいぜんね。朝食の時、こんなものいらないって入れ歯をいきなりなげすてたみたいなの。(義理叔父はあとで、「あいつさいきんおかしくなった」とさくらにいってきました)
その日さくらがいったとき、歯のすきまからひゅーひゅーいいながらこえを出していました。聞いても、おばちゃんはなぜ入れ歯がはいっていないのかよくわかっていません。「どこかそのへんにあるんじゃないの」って。なにごともなかったかのように入れ歯は次の週からしっかりとおばちゃんのくちのなかにおさまっていました。

 

義理叔父はすこしつかれぎみで、夜中に便失禁があってそのしまつであまりねれなかったようす。リコード法の効果が出る前に、介護負担でつぶれてしまう可能性もおうおうにしてありうるとおもっています。
わかいひとがもっとたすけてくれたら。いっしょにすんでいたら。ないものねだりなんですけど。ひとりをひとりでささえるのはやっぱり大変だとおもうから。


今夜は、義理叔父はつかれて二階からおりてきません・・・こんな夜はおばちゃんのことがやっぱり不安・・・