おばちゃんと二人三脚

おばちゃんと二人三脚

おばちゃんとさくらが一緒に遊んだり運動したり勉強したりしてきた記録です~アルツハイマーの新しい治療法「リコード法」を始めました~

なんかむなしい


おばちゃんとなかなか意思疎通がうまくいかないのがはがゆいね。さくら、質問してるわけじゃないのに、おばちゃん、答えを必死に探してる。そのすがたがね、いつもかなしいよ。

 

なんでリコード法をはじめようとおもったんだろう。未練かな。おばちゃんに、もっと話を聞いてもらいたかったのかな。
いつもむなしいよ。なんでだろ。今、この瞬間が続けばいいんだろうけど、そのままでいることはむりなんだよね。認知症は進むものなんだから。

 

けっきょく、おばちゃんによくなってもらいたいだけなんだよね。でもその先に、アルツハイマーの人がみんなよくなったり、アルツハイマーが予防できたら最高なんだけど。


リコード法が社会にみとめられていなかったり、認知症の予防や治療の情報が錯綜していることが、リコード法をする人にとって、大きな壁になってるんだ。だから、このうなばらのすみっこで、リコード法を発信することが自分のためになるんだっておもってる。

とある日の会話

さくらの好きなおばちゃん。

とある日のおばちゃんとの会話。

 

「おばちゃん、おぼえてる?」
「ううん。忘れた。」
「思い出してよ」
「わたし、終わったらおしまいなの」

 

「おばちゃん、立って。」
「一回だけよ。」

「もっと膝伸ばしてよ。」

(座ろうとするから)

「怖がっちゃダメ。」

「わたし、誰も怖くないわよ。

 わたし、目を見るの。目を見たら、すぐわかるの。あなたは怖くないわ。」

 

不思議な会話でした。

ちょうど半年

リコード法を始めてちょうど半年。こわいけどこの日が来ちゃった。
アルハカサイトにある記述。

認知機能改善が実感できる期間の目安

・発症年齢が比較的若い、炎症性の患者さん 一ヶ月以内

・栄養不足が原因の萎縮性の患者さん 数ヶ月以内

・高齢者または認知症が進行している患者さん 6ヶ月~1年

※個人差あり、事例報告、体験情報、などに基づく。

何気ない記述だけど、これだけを心の支えにやってきた。
検査も満足に受けれてないけど、これだけが頼りでここまできて、もうここから先はこの支えもなくなっちゃった。

この先見える世界はまったく自分には分からない。わかってるけど、怖くて言えないともいえるけど。
おばちゃんとどういう時間を過ごそうかすごく考えてる。
サプリを飲ませて、アボカドをヨーグルトにして食べさせて、余った時間であわただしく運動して。
こんな時間でいいのかな。大切な時間なのに。

限られた時間の中でなにをしてあげたらいいんだろう。
もっと笑わせたいな。
もっと喜ばせたいな。
もっと驚かせたいな。


日々悩むさくらです。

計算をやってみた

リコード法でめざすのは、マイルドケトーシス。いわば、軽い「飢餓状態」。
ケトン値の理想は0.5~4mmo/Lであるが、ブレデセンの最近の研究では、1.5mmo/Lで改善例が続出しているらしい。
ちなみに、このケトン値の測定は、きちんとケトンメーターでおこなうべきである。リコード法のかなめであり、ここは妥協すべきでない。
おばちゃんのケトン値は、0.1mmo/Lとまだまだ低く、もっと上げていく必要がある。


ではどうやってあげたらいいのかというと、一つは糖質制限である。もっとも、ここで気を付けなければならないのは、ただ糖質を制限するだけでなく、その代わりに良質の脂質をとるということである。ここで、オリーブオイルであるとか、アボカドがでてくるのである。


ちょっとここで計算をやってみた。
まず、おばちゃんに必要な1日のカロリー摂取量は、1465Kcal。

(↓ここで計算)

基礎代謝量、1日の適正カロリーなどの計算【日本人向き計算式使用】 | 中性脂肪、コレステロールを下げる!


おばちゃんの朝ごはんはロールパン1個84Kcalとバナナ1本86Kcalで、計170Kcal。
お茶碗1杯(100ℊ)のご飯170Kcalを昼と夜の2回で計340Kcal。
炭水化物は1gあたり4Kcalなので、ごはんと朝食分の炭水化物は、(170+340)÷4=127.5ℊとなる。
夕食は宅配を利用していて、炭水化物25g としてみる。昼は義理叔父が用意するのでわからないが、とりあえずこれも25ℊ とする。両方で50ℊ 。
よって、現在のおばちゃんの1日の摂取している炭水化物は、全部で177.5ℊということになる。

糖質制限するには、炭水化物を100gとして計算するのだが、糖質制限の初心者は120~130gからはじめるといいらしい。
おばちゃんにはとりあえず130ℊをめざしてもらうとすると、マイナス47.5ℊということになる。
ということは、ごはん1杯炭水化物42ℊあるから、それぞれお茶碗半分にするとまずまず達成できることになるか。ただ、昼何を食べるかによるんだけど。ここは残念ながらブラックボックスです。

つぎに、脂質を計算してみる。タンパク質は体重55㎏の人は55gとして計算。

炭水化物は、糖質制限初心者を想定して、130gとすると・・・

タンパク質を55g、炭水化物を130ℊだから、脂質を除いた総エネルギー量は740Kcalになる。
(ここで計算↓)※脂質以外を入力

計算してみましょう - 献立づくりの基本 栄養素とエネルギーの基本|ホシザキ株式会社


最後に、1日の必要な摂取カロリーは1465Kcalからこれを引くと725Kcal。脂質は1gあたり9Kcaⅼなので、これを9でわると、1日に必要な脂質は約80.5ℊとなる。
ということは、おばちゃんのご飯を半分にしたら、かわりに脂質を80ℊとらないといけないことになる。
疲れた・・・これ計算苦手な人、たいへんだわ。あってるかな?

80gって。アボカド1個に脂質18.7gだから、約4.3個ぶんになりますね。

 

ちょっとふりかえってみると・・・

リコード法をはじめて、はや半年。今年も残り3か月。ちょっとふりかえってみると・・・

1月
さくらが帰るとき、おばちゃんが窓を開けて手を振ってくれる。
今年はいい年になりそうと予感する。

2月
たまたまジュンク堂でブレデセンの本の広告を見かける。
立ち読みして、MCTオイルって書いていたので、すぐに購入。
おばちゃんの能力急低下。

3月
自分でサプリを買っておばちゃんへ。
毎日行ってると、義理叔父に来るなといわれ大喧嘩。
アルハカサイト発見。アイハーブでサプリ購入。
おばちゃんにサプリを飲ませられず悪戦苦闘。
エルゴメーター購入。ほとんど使用せず、義理叔父に変なもの買うなといわれる。

4月
日本で最初のリコード法オフ会に参加。みんなから「さくら」と呼ばれ、ハンドルネームを「さくら」にしたことを後悔。
ジュースにすることでおばちゃんにサプリを飲ませることに成功。
さくら、ブログ開始。
おばちゃんの左足が急に腫れだし、さくら、とまどう。
おばちゃん、ものの名前をすべて「トレーナー」と言い出す。

失禁が続き、義理叔父のぐちをひたすら聞かされる。

5月
おばちゃん、変化なし。がまんのとき。

6月
義理叔父にサプリをまかせると、飲ませないことが発覚。

7月

サプリ摂取から3か月たつも、おばちゃん変わらず。
さくらの意欲低下。
今年は悪夢の年だと確信する。
サプリもだんだん減らす。

8月
毛髪ミネラル検査実施。
サプリを見直し、ふたたびしっかり摂取開始。
リコード法をしようと考えている医者に会いに行く。
認知症カフェに初参加。
ケトン測定器買うも、検査用紙を買うのを忘れる。

9月
APOE検査実施。E3/E3と判明。
おばちゃんの歯を義理叔父が磨かせてないことが発覚。
おばちゃんの下の歯が全滅。
おばちゃんの足の腫れが急に改善。
おばちゃん、急に謎の手拍子を始める。
食事の重要性を再確認。
ブロッコリーとアボカド、オリーブオイルの積極摂取を始める。

10月
葉酸代謝遺伝子検査にてMTHFRがC/T型と判明。
ブログをカテゴリー分けする。
入れ歯、ようやく完成。
「〇〇(息子のなまえ)ってだれ?」っておばちゃんに聞くと、「むかしのおとこ」って返答される。

リコード部管理人のブログをリンクする。


駆け足で走りぬけたこの半年。もう半年先なんて考えていない。せいぜい1か月。
ますます刹那に生きていきます。

お気楽な性格だから

今日もおばちゃんにアボカドヨーグルト。あまくなくていいわとしっかり食べてくれました。
目の開きはいまいちだけど、まあまあ元気そう。
椅子から立つのも割とスムーズ。
ときどき自分でトイレに行ったという話を義理叔父から聞いた時が、最近は一番うれしいかな。まあ、そのあとおもらしして大変だったっていう義理叔父の話を聞くはめになるんだけど。

今日のおばちゃんは、手拍子して、テレビの字幕を読み、数字をひたすら数えていました。

ごはんのとき、付け合わせのブロッコリーをおばちゃん、いつも残すんだって。
義理叔父が、付け合わせのブロッコリーをおばちゃんが食べないので、自分が食べたら意外ととおいしかったって。
お気楽な性格だから介護も続けられると思いましょう。愛情が深すぎると自分を追いつめることもよくあるから。

おばちゃんには、ブロッコリージュースもつくってあげました。
アボカドヨーグルトと、口直しにブロッコリージュース。

あっ、下の歯はまだ抜けたまんまだから。かたいものはまだダメなんです。

さくらがいつもテーブルに貼ってかえるメモをおばちゃん、最近よく読んでくれてるみたい。次いつ来るかしか書いてないけど、もっといろいろ書いてあげよかな。

「週末、台風来るかも」とか。不安にさせるのはよくないね。
「食欲の秋だね」って書くことにしよう。

心労

おばちゃんのところにいくと、おばちゃん、財布をいじっていた。
小銭入れのマグネットの留め具がひきちぎられていて、たぶん、むりやり開けようとしたみたい。
どこもでかけないのに、かばんを肩にかけていて。その姿を見ると、さくら、いつもすごく悲しくなるんだ。
おばちゃん、しまっとこうって。財布をかばんの中に入れさせて、かばんを肩から外してあげた。
今日はおばちゃんの目はしっかり開いていたんだけど、なんか活気がないんだよね。さびしいオーラ―がでていて。今年はおばちゃんの楽しそうな顔、あんまりみれてないなあ。
リコード仲間のアドバイスも受けて、今日は、アボカドのヨーグルトを作ってみたんだけど、ミキサーにアボカド入れたらドロドロしすぎてミキサー止まっちゃった。味付けは、レモンとオリーブオイル、ステビアにしたよ。
おばちゃん、おいしいとはいってくれなかったけど、たんたんと食べてた。
アボカド丸ごと1個つかったからそこそこの量になったので、もういいわって残そうとしたからなんとかせかしてなんとか全部食べてもらった。

さくらの問題は、おいしく作れないということ。料理学校通おうか。
なにわともあれ、おばちゃんの頭にエネルギーを注入するため、ブロッコリージュースからアボカドにちょっと変えてみて様子をみてみようと思います。

 

洗い物してると、義理叔父がよってきて、(サプリを溶かした)ジュース飲むのいやがるんだけど、なんでかなあ、って言ってきた。
なにいいたいんだって思いながら、大変だねって答えといた。義理叔父は、まわりくどくいってくるから、本音がいまいちわからない。サプリ飲ますのやめたいの?
こんなちいさな一言一言が、いまのさくらのこころに深く深くつきささってきます。


それにしても、義理叔父の言葉でこころが軽くなったことは一度もないわ。驚くほど。
元気のないおばちゃん、義理叔父の一言、さくらの心労。まだまだ続きそうです。