おばちゃんと二人三脚

おばちゃんと二人三脚

おばちゃんとさくらが一緒に遊んだり運動したり勉強したりしてきた記録です~アルツハイマーの新しい治療法「リコード法」を始めました~

筋トレ開始 (2012~2013年)

そんなこんなで2012年の年末から、さくらとおばちゃんのリハビリ?が始まりました。

スタンスは、だらだらのんびり。

テレビはつけっぱなし。さくらがテレビを見てて、よこでおばちゃんが一所懸命がんばるスタンスはいまもおんなじ。

最初のうちは、足の筋肉を付けることとバランスを鍛えることが多かったみたい。

足の前後ろ、ふくらはぎ、腹筋、はては腕まで鍛えたね。

バランス感覚の練習も、もうこのころからやってました。棒を置いて、前後左右にまたいだり、カニさん歩きも練習したね。

有酸素運動が大事だときいてたから、なるべく休まずやってもらって、数も自分でかぞえてもらって。声を出すことにこだわったのは、さくら流。

おばちゃんは計算が得意だったから計算問題と、その当時はやってた音読もやってもらいました。「まだメガネなしで字が読めるわ」っていつも自慢してたっけ。

みっちり90分。さいごに、さくらにお茶をだしてくれるのも、おばちゃんにやってもらって、さくらが帰るときにさくらの家に電話をするのも毎回してもらいました。

いまできることはなるべくつづけて、なるべく長くしてもらいたい。当時は、その一心だったんです。

ほかの人は、記憶力以外はちゃんとしてるっていったけど、それは間違い。さくらがリハビリを始めたときから、ほかにもいろいろ問題はあったけど、心配させたくなくて周りにはあまりいえませんでした。

気になったのは、会話をひろげていくことがあまりできないことでした。感覚として、頭の中ががちがちに固まっているようなそんな感じ。

多くの認知症の人と同じく、同じことを繰り返し話するのもこのころからありました。

病院でとってもらったMMSEも、たしか21点くらいだったと記憶しています。

それでも「料理は私がしなくちゃだめ。私の仕事。」って、まだまだ意欲的な発言が多かったです。

そんなこんなで、プログラムの骨格はこのころにできたように思います。