おばちゃんと二人三脚

おばちゃんと二人三脚

おばちゃんとさくらが一緒に遊んだり運動したり勉強したりしてきた記録です~アルツハイマーの新しい治療法「リコード法」を始めました~

おおきな壁

先週末にジュースでサプリを飲めるか試して、いざ今日いくとやっぱりのんでないらしい・・・
どっと疲れが・・・
さくらの前ではどんなものでも飲んでくれるので、そのあとほんとうに義理叔父が用意したものをのんでくれるのかが見当がつかない。
失敗のたびに1週間ずつ、治療が伸びていく。可能性が減っていく…

義理叔父は「むりに飲ませられないから」という。
だったら、回数を分けて飲ませたらという提案をしてしまうと、そこからえんえんいかに自分の介護がたいへんかの話を聞かされた。
これをいわれると、むりをいえなくなる。いやむりな話をしていないのだが、この男にはむりなのだ。

ついに義理叔父が、「おばちゃんのことばかりかんがえて、わしのしんどさをかんがえてない」と怒りだした。
あなたは、さくらのしんどさをわかってるのですかと言いたかったが、とりあえずあわててなだめた。つむじをまげられると、すべてが終わる。この男しかいないのだから。
義理叔父の、「ヘルパーに家事はさせたくないが家事をするのが大変で倒れそうだ」というこの矛盾するような話を、おだやかな顔して聞かなければいけないこのしんどさ。おばちゃんはおばちゃんで、いっしょうけんめいブラジャーの位置をなおしてるし。いつもはかわいいそのしぐさも、こんなときはのんきでいいよと思ってしまう。

 

サプリをのませるいうただそれだけのことがこんなに大変だとは思わなかった。

認知症のため、本人に「ぜったいのまなきゃ」という意識がない。「ぜったいのんでね」と頼んでも、つぎの日にはわすれてしまう。
はなれて住んだりして、たまにしか会えないときは、一番近くにいる人の協力がないととてもできない。「なんでこんなめんどくさいことをしないといけない」と言われたら、「ぜったいよくなるから」といわなければならない。「そんなものきくのか」といわれて、「そうだ」とはねのける力も必要だ。よくならないかもしれないという不安と少し見える可能性のはざまでどこまでがんばれるだろうか。しかも手探りのリコード法だ。このリコード法に効果がないと少しでも思ってしまえば、このしんどさに耐えれないかもしれない。


とりあえず、おばちゃんが見えるように机に「おじちゃんの作ったジュースを飲んでください さくらのお願い」とかいた紙を張っておいた。
もっとおいしく、もっとかんたんに。まいにちとってもあきないように。いい方法はないですか。